日本フィランソロピー協会が企業の社会貢献を表彰する「企業フィランソロピー大賞」の贈呈式が2月28日、東京都千代田区の日本プレスセンターであり、木下サーカスに特別賞の「子どものこころ育成賞」が贈られた。 受賞理由は、同社が収益の一部をタイ政府に送り、傷ついた野生象の治療などに当たる「象の病院」を同国北部のランパンに開設したこと。その後も公演会場での象との記念撮影で得た収益や募金を運営費として送り続け、「子どもたちが象に感謝する気持ちを育てている」と評価された。
サーカス公演の収益の一部をタイ政府に寄贈、ランパン象保護センター内に、「象の病院」を開設、同所では象の保護、繁殖、傷病手術、研究などが行われている。ややもすれば、有機的な温かさに欠けた昨今の子どもたちを取り巻く環境は、その心の健全な育成を阻んでいる。サーカスの観覧や動物との接触は子どもたちにファンタジックな夢を与えると共に、公演会場での象と一緒の記念撮影で得た収益と顧客からの寄付などが病院運営の資金に充てられていることで、子どもたちが象に感謝をする気持ちを育んでいる。デジタル機器に凌駕されそうな現代の子どもたちの心に、人と動物の温もりのある交わりと楽しみを与え続けている同社の貢献を称えるものである。
欧米諸国から遅れを取り戻そうとアジアでは急速に近代化が進んでいます。しかしその影響で自然環境が急激に悪化し、生態系が崩れ、固有の動植物の生存が危ぶまれています。
この現状を憂い、地球上かけがえのない野生動植物を保全するため、地域との連携により、地域の持つ特性を尊重し、生態環境保全計画 ・ ネットワーク研究により、若い世代へ自然の素晴らしさ並びに大切さを伝える自然環境教育を軸に、学術的感覚で自然を理解できるための研究施設の建設を行い、アジアに産する野生生物保全の調査研究に寄与する目的で平成16(2004)年に設立したタイ国政府公認の自然保護団体です。
木下サーカスは、現在AWRC(アジア産野生生物研究センター)の活動を通して、野生動物の保全活動に支援をしております。