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木下サーカス株式会社
代表取締役 社長
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永い歴史を持ち日本の伝統芸能の至宝ともいわれる木下サーカスが、創立122年を迎えられたことは慶びにたえません。この機会を得て、サーカスの起源と現在のサーカス像、そして将来展望について考えてゆきたいと思います。
1902年、初代木下唯助が木下サーカスを創立して以来1世紀を越えました。創業期から発展・充実期へと、2代目木下光三の天性の経営手腕の発揮と、3代目木下光宣の優れた指導力によって、多くの困難を克服し、発展を遂げてきました。122周年を迎えた今日、1億人を越える観客の方々に、日本最大のサーカススペクタクルの生の迫力をお届けできましたことは喜びにたえません。これもひとえに皆様並びに関係各位のご支援の賜ものと心より御礼申し上げます。
新世紀に向けて、サーカスはその魅力の全てを集約し、多種多様な各種のエンターテイメントに勝る企業として成長、発展していかなければなりません。現在成長しているハイテクアミューズメントに対し、サーカスの繰り広げる生き生きとした魅力は逆に現代の人々に新鮮なものとして受けとめられています。魔法にかかった様な感覚や驚き、心が通い合う質の高い感動体験を観客の皆様にお届けし、ひとりでも多くのお客様にご観覧いただきますよう、今後とも様々な探究と発見を通して新しい手法を日々見出して参る所存でございます。
新しき時代を迎え、木下サーカスは将来の展望としてファミリーエンターテイメントの在り方を再認識し、その本質を更に具体化する努力を続けて参ります。伝統を受け継ぎ、多種にわたるサーカスパフォーマンスの世界で無比の優秀な舞台を築き上げる使命を念頭におき、サーカスアーティストの養成施設やサーカスシアターの実現構想のもとに、若いパフォーマーを育てながら、新しいサーカスとそのアーティストを生み出していく決意であります。
世界中のサーカスと切磋琢磨、競合しながら、世界最高の魂の集団を目指して、夢と感動とロマンとエネルギー溢れる舞台を築いてゆきたいと願っております。
今後ともサーカスの新世紀へ向けて、木下サーカスの未来に対する変わらぬご指導、ご鞭撻を賜りますよう心よりお願い申し上げます。
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